焼酎百景 酒草子(しょうちゅうひゃっけい ささぞうし)

焼酎飲み方提案

やっぱり冬は熱燗!「黒ぢょか」で「かんろ」を温めて飲んでみた

s-kurodyoka.jpg冬至が過ぎて随分経ち、どんどん日が長くなってきたのを感じる今日この頃ですが、一向に寒さがやわらぐ気配はないですね。こんなときはやっぱり、温かい飲み物で体をほっと休めたくなります。

前回のやまけん氏のエントリで、日本酒の達人工藤さんは「焼酎も燗にするのが一番」とおっしゃっていましたね。「湯せん」で温める燗もありますが、焼酎には他にもとっておきの「お燗」の方法があるのをご存知ですか?

それが、この黒ぢょかを使って温める方法なのです。

kanro.jpg「黒ぢょか」とは鹿児島県に伝わる、焼酎を温める急須のような形をした酒器のことです。焼酎を水で割って(割り水)数日間寝かせたものを黒ぢょかに入れ、弱火にかけて温めて飲むというスタイルが一般的です。まさに寒さが厳しいこの時期にうってつけの飲み方です。(ちなみに割り水をしなくてももちろん熱燗にすることはできますが、割り水をすることにより、さらにまろやかになります。詳細は前回のやまけん氏のエントリを参考にしてください。)

私は普段、焼酎はロックで楽しむことが多いのですが、近所の酒屋さんでこの黒ぢょかを発見して以来気になっていて、ぜひ自宅で試したみたいなーと思っていました。
そしてついに購入してしまいました!

お店では黒ぢょかで温めた焼酎を飲んだことがありましたが、家で楽しむのは初めてです。どんな仕上がりになるのか、ワクワクします。

今回使ったのは「かんろ 25度」。この焼酎は、ローソンにて購入可能です。「黄金千貫(コガネセンガン」という芋焼酎ではおなじみの品種を使った、昔ながらの重厚な味わいが特徴のものです。

今回はかんろ6:水4の割合であわせ、一晩寝かせました。水は硬質のものはミネラルの味が焼酎に影響するので、軟質のミネラルウォーターを使いました。

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こうして寝かせたものを火にかけるわけですが、黒ぢょかには直火で使っても大丈夫なものと、直火を使うと割れてしまうものがあるのでご注意!今回私が買ったものは、底が素焼きになっていておそらく直火OKのようでしたが、念のために魚などを焼く網を購入し、その下からガスコンロで温めるという方法をとりました。

弱火にじっくりかけて約10分。ふたの部分をさわってみて、じんわり熱くなってきたところで火を止め、お猪口に注ぎます。

s-sosogu.jpgうっすらと漂う湯気とともに、ふわっと香る上品な芋の香り。飲む前から美味しそうです。

実際に飲んでみます。

温まっているせいか、ロックで飲むよりもより強い芋の風味が楽しめます。鼻に抜ける芋の香りが力強く、口から喉、胃を伝う、じんわりとした温かさが心地よいです。体が芯から温まります。

そしてかんろ6:お湯4で割ったものと比べてみます。黒ぢょかに入れた焼酎は割り水をしているので、お湯割りと比べるというのは厳密な比較方法ではないのですが、お湯割りのほうが、焼酎のピリっとした感覚がダイレクトに舌に響く気がします。

一方、黒ぢょかで温めたほうはピリッとした感覚は和らぎ、マイルドな甘みが増す感じがしました。

さらに、温める前の状態の味も確かめようと、割り水をして一日置いたもの、直前に水割りしたものを常温で飲み比べてみました。

割り水をしたほうは、甘みが控えめでさっぱりとした飲み口でしたが、直前に水割りしたほうは芋の甘みが比較的強くでてきました。

温度の違いはありますが、最初に感じる刺激の強さで順位をつけるとするならば、直前に水割り+黒ぢょか>お湯割り>割り水+黒ぢょか>割り水 となりそうです。お好みによって割り方、温め方を変えて楽しめるのも焼酎の魅力ですね。

ストレート、ロック、お湯割り、そしてお燗…
様々な顔を持つ焼酎に、今日もノックアウトされてしまいました。皆さんもぜひお試しください!

投稿者 Admin : 2005年02月12日 21:22